"浮気の痕跡"を残す女
浮気相手の男性の部屋の隅っこにヘアピンを落とす。
トイレのゴミ箱にメイク落としシートを捨てておく。
彼女の物と思しき透明容器のお風呂用品を大量消費して目減りさせる。
車の中に髪の毛やピアスのキャッチを落としていく。
浮気相手の女性から本命彼女/妻へのメッセージですね。
挑戦状とも取れる攻撃的な置き土産です。
メッセージの内容や目的は人それぞれですが、
- 自分以外の女の存在を知らしめて苦しめる
- 仲違いさせて別れるのを期待する
たいていの場合このどちらかではないでしょうか。
浮気相手止まりの扱いに苛立ちや不満を覚え、つい行動に移してしまう気持ちは理解できます。
ですがこの「浮気の痕跡」は望んだような効果を発揮しません。
それどころか結果として必ず裏目に出てしまうでしょう。
その理由は女性と男性の浮気に対するスタンスが根本的に違うからなんです。
浮気の目的やきっかけに見る男女の浮気観
各所の統計を見るに、浮気や不倫に求めるものは男女で大きな差はありません。
強いて挙げるなら男性は「セックス」の割合が高く、女性は「寂しさの穴埋め」の割合が高いです。
とは言っても、
- セックス
- 寂しさを埋めるため
- 刺激が欲しい
- ロマンス
このあたりは浮気をする理由としては定番であり、男女共に共通しています。
割合の違いこそあれど、浮気へ向かうベクトルは似たようなものだと言えるでしょう。
浮気への依存の仕方で男女に差が生まれる
じゃあ何が違うのかと言うと、男と女では浮気相手への依存の仕方が全く違います。
単純に浮気相手は優先順位が低いから面倒になって切り捨てられる、と考えるのはある意味間違っています。
女性には本命彼氏も浮気彼氏も同じ恋愛対象とする人が多いですが、こと男性に限っては「彼女/妻」と「浮気相手」は別枠の存在として振り分けています。
どちらかを選ぶという事もなく、どちらかが脱落したから代わりになれるという事もありません。
よく言われる"略奪愛"は恋愛関係になかった第三者がカップルの片割れを奪い合い、その末に勝ち取ることを指します。
僅かでも浮気相手として停滞してしまっているなら、両者の格付けはとうに済んでしまっていることでしょう。
つまり「彼女/妻」と「浮気相手」は最初から比較対象になっていないんですね。
発展性のある女性の浮気、停滞する男性の浮気
浮気を始める理由にこそ大きな差異はありませんが、浮気が恋愛へと移行していく女性と、浮気が浮気のままで停滞し続ける男性。
この温度差がある限り、浮気相手の「現状をひっくり返そうとする行動」は男性にとって非常に都合の悪い、はっきり言えば邪魔なものでしかありません。
仮に置き土産が功を奏して男性がフラれてしまったとしても、残った浮気相手が男性に振り向いてもらえることはなく、ただ疎まれるか憎まれるだけでしょう。
今までの関係性も壊れてしまう可能性が非常に高いですね。
「浮気相手の女」が取るべき道とは
結局のところ選べる選択肢は3つです。
- 諦めて浮気相手としての都合の良い愛情で満足する
- いっそ壊してしまって歪な関係を清算する
- 男性と話をしてとりあえず関係を解消する
一般的なモラルとしては②が薦められて然るべきなんでしょうが、こと恋愛に関しては自分の正直な気持ちが正解だと私は考えます。
自己責任だと理解した上で理性を保つ自信があるなら、①を選択する道もあるのではないでしょうか。
恋愛感・幸福感は人それぞれです。既婚者や婚約者相手ならきつ~いしっぺ返しがあるとは思いますが。
私のおすすめはと言うと、③です。
これは一般的なモラルや聞き飽きたような安い正論ではなく、今後の関係改善に唯一期待が持てる道だと考えるからです。
浮気相手から恋人/妻に成り代われる可能性はゼロに近いと思いますが、一度ただの知人に戻るなら少しだけ話が違ってきます。
相応の月日を知人として過ごすことが出来れば、愛人関係や浮気関係は風化していき、完全にではないものの二人の関係性はリセットされます。
時間が経って独り者となった男性とまた恋愛を始めることは決して不可能ではありません。
これはひどい別れ方をしてしまっては望めない可能性です。
一旦距離を置くと自分の現在地がよく分かる
もうひとつのおすすめ理由は、執着心が冷める可能性があるからです。
- 隣の芝生が青く見えただけだった
- 非日常的な恋愛に酔っていただけだった
- 後になってひどい事をしていたと後悔
こういった冷静な内心は、熱に浮かされている間は自覚できないものです。
今の男女関係が自分にとっての全てであるかののように錯覚していると、別れ際に大暴れしてしまう事もしばしばあります。
男性はもちろん、自分の周囲の人間に迷惑を掛けたり信用を失う結果になりがちです。
激情をぐっと押さえて、一度離れた場所に立つ勇気も必要です。
"浮気の痕跡を残す女"は愛されない
"浮気の痕跡を残す女"は愛されません。
浮気の恋愛関係そのものが絶対に許されざる行為であるとは言いませんが、胸を張って人に自慢できるものではありませんよね。
承知の上で覚悟を持ってひっそりと続けるなら良し、そうでないなら一度冷静になれる機会を作りましょう。
感情に駆られて軽率な行動を起こせば、きっと自身にとって良くない結果を招くでしょう。
押してもダメなら引いてみたら?
逆を言えば、浮気を一度自粛してスタート地点に戻ることが出来る人間は他人から評価される人間です。
間違いや勘違いは誰にでもあります。取り返しが付くうちに止めれば良いだけです。
もし距離を置き時間を空けても気持ちが変わらず、間違いや勘違いではない本当の意味での愛情であったと確認できたなら、それはそれで素晴らしいですよね。
しばらく時間を置いて新鮮な気持ちを取り戻してから、フェアな勝負に挑むのが良いのではないでしょうか。
なし崩しに男女関係にもつれ込むのではなく、男性に愛情を伝え、選択をしてもらう立ち位置になるのです。
うまくいくか残念な結果になるかは分かりませんが、少なくとも不健全な精神状態からは解放されるはずです。
浮気相手から本命への成り上がりを目指す女と、浮気関係を断ったのちに改めて愛の告白をする女。
どちらが真に迫るものであるかは言うまでもありませんよね。
「愛される女」になる秘訣は意外に小さなきっかけかも知れません。
以上になります。
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