はじめに
この記事では「探偵社/興信所」の浮気調査の料金システムについて解説していきます。なお現在は「探偵」と「興信所」はほとんど違いがありませんので、区別せずに一括りで扱います。
普通の日常生活を送っていると関わりを持つことがまず無い探偵社。それだけに、料金の仕組みや相場などの情報は全くと言っていいほど世間に浸透していません。
情報を集めようにも調査依頼する内容が内容ですので、あちこちで色々と聞いて回るのも難があります。となるとあとはネット上の情報を探すしかありませんが、検索してもヒットするのは探偵社のサイトばかり。正直に言えば偏った情報しかありません。
そこで本記事では第3者視点から探偵社の基本的な料金の算出方法、並びに料金プランの内容を詳しく解説していきます。
調査依頼をする際の参考になれば幸いです。
この記事の内容
- 探偵/興信所の料金体系
- 各『料金プラン』の違い
- 成功報酬プランについての注意点
- 経費の内訳
探偵/興信所の料金プラン
探偵社では『料金プラン』と呼ばれる料金の枠組みの中から依頼者が好きなものを選択し、調査を依頼します。
選択したプランを元に料金が決まる仕組みです。
携帯電話のような基本料金プランとはまた違った特殊な料金体系になりますので、プラン別に解説していきます。
現行の主流プランは以下の4つです。
料金プラン
- 時間×単価プラン(基本プラン)
- パックプラン
- 成功報酬プラン
- 完全成功報酬プラン
時間×単価プラン
【料金】『基本単価』×『調査員の人数』×『稼働時間』 +経費
全ての料金の基本となるプランです。
実働時間と調査員の人数に比例して料金が加算されていきます。
『基本単価』は探偵社ごとに設定しており、そこに人数・時間を掛け合わせて算出します。
例)単価6,000円の探偵社・調査員2名で5時間調査した場合の料金
6,000×2名×5時間=60,000円 +経費
その他の料金に関わる要素
- 予定より延長した際の延長料金
- 夜間の調査による深夜料金
- 一回の最低稼働時間が決められている(3時間以上など)
- 調査開始地点までの交通費
などが発生する可能性があります。探偵社によって条件は違いますので事前に確認した方が良いでしょう。
割引などは無いもののピンポイントで選んだ日時に指定時間だけ依頼できるプラン、と認識しておくと良いです。
パックプラン
【料金】各パックで定額 ※経費込み/経費別途は探偵社による
基本プランを割安でまとめ買いするプラン。10時間、24時間、48時間など、各探偵社によって色々です。
まとめて買う代わりに一時間あたり一人あたりの単価は安くなります。
例)30時間・調査員2名・経費込みのパックプラン
定額 340,000円
パックプランの特徴
- 浮気しているかどうかの調査など、ある程度の時間が必要になりやすい調査に向く
- 依頼者が外泊時など、数日間に渡る調査に向く
- 割安のうえ、経費込みのパックだと費用の管理がしやすい
- 調査や証拠集めが早く終わると時間が余ることがある
- 余った時間の一部返金がある探偵社は少ない。要確認
経費込みプランの場合も、どこまで含まれるかは探偵社によります。見積書や契約書に記載されている条件をチェックしましょう。
成功報酬プラン
【料金】着手金+成功報酬+経費
成功か失敗かによって支払い金額が変わってくる特殊なプラン。
成功時には満額の料金を支払い、失敗時には成功報酬が免除され『着手金+経費』のみを支払います。
浮気の証拠を押さえる、という前提なので審査がある場合もあります。
例)着手金10万・成功報酬25万の成功報酬プラン
成功時 350,000円 +経費
失敗時 100,000円 +経費
成功報酬プランの特徴
- 調査が長引いても経費以外は加算されない
- どうしても証拠を押さえたい場合に向く
- 浮気しているのは確実だが、日時の手掛かりが無いときに向く
- 重要依頼者側に注意すべき点が多い(後述します)
- 零細探偵社でこのプランは避けた方が無難
次項の「完全成功報酬プラン」と同じくうまく使えば費用を各段に抑えることが可能です。但し後述の注意点は必ず読んでください。
完全成功報酬プラン
【料金】成功報酬のみ
成功報酬プランと違い、着手金も経費もありません。100 or 0 の潔いプラン。
成功すれば満額を支払い、失敗すればタダ!
但し成功報酬はかなり高めです。当然ですが。
こちらは審査が必要なことが多いです。
例)証拠取得1回・成功報酬40万の完全成功報酬プラン
成功時 400,000円
失敗時 料金なし
完全成功報酬プランの特徴
- 成果orタダなので、ずるずると費用がかさむことがない
- 証拠1回(事実確認)証拠2回(継続性の証明)で料金が大幅に変わる
- 注意点等は成功報酬プランに準ずる
料金の違いの他は成功報酬プランとほぼ同じになります。
(完全)成功報酬プランについての注意点
まずこのプラン、非常にトラブルや誤認が多いです。中にはわざと誤認を誘って詐欺に近いような形で高額請求をする探偵社もあります。
少なくとも拠点を複数展開した中堅以上の探偵社を使いましょう。
<成功報酬プランでの注意点>
注意ポイント
- 「成功」の定義は明確に
- 調査期限は設定しよう
- 完全成功報酬プランの追加費用
- 調査結果の報告は毎回受け取る
「成功」の定義は明確に
何をもって成功とするのかをハッキリさせます。
例)「浮気相手との性交渉」の証拠能力を持つ写真または動画撮影1回、他は全て失敗
定義を明確にしないと「調査をした結果、浮気をしていない事実が判明しました。調査成功です」などと言われかねません。
妥協せずに求めるものを正確に伝えましょう。
調査の期限が定まっているか
特に成功報酬プランでの注意です。
調査に期限が無いといくらでも調査期間を引き延ばすことが出来てしまいます。その間も経費は発生し続け、料金がどんどん膨らんでいきます。
膨らんだ料金に驚いてストップを掛ければ、「依頼者側の都合でキャンセルした」ことになり経費だけでなく成功報酬までも請求されることになります。
悪徳業者の手口その①です。
期限は必ず設定してください。
『完全成功報酬プラン』で成功報酬以外の追加費用が発生しないかを確認する
「経費に含まれない想定外の出費なので実費でいただきます」
「更新料が発生します」
などといくらでも言いようはあります。イレギュラーだろうと想定外だろうと追加費用が一切発生しない事を必ず確認してください。
調査期間をずるずると引っ張られて費用が発生し続け、これもキャンセルすると成功報酬まで請求されるハメになります。
悪徳業者の手口その②です。
調査結果の報告をさせる
最初から調査自体を行っていない、または条件達成が困難であると探偵社が判断したときに放置される可能性があります。
期限を定めるのはもちろんの事、適当に放置したのち失敗したと言って経費と着手金だけをいただかれてはたまりません。
調査をした日には時系列や場所が分かる写真付き報告書を出すよう事前に要求しましょう。
証拠写真ではないのでスマホカメラでもOK、出来ない理由はありません。
「経費」って何に使う費用?
経費の内訳
- ガソリン代
- 交通費(電車・タクシーなど状況による)
- 駐車料金
- 宿泊費
- 車両や機材の使用料
- 施設などの入場料
- 報告書の作成代金
『経費』は時間ごとに固定ではなく、車両の燃料費、調査中の交通費、宿泊費などを使った分だけ別途請求する形になります。
ただ徒歩で尾行しただけで怪しい動きが無ければ経費はほとんど掛かりませんし、タクシーなどを追ってタクシーやバイクで追跡、または遠方地で一泊するような展開になれば経費はかさみます。
その他に調査結果報告書の作成代金などもここに含まれます。証拠写真付き・時系列でターゲットの行動をまとめた報告書は有無を言わさぬ強い証拠能力を持ちます。
探偵社によってはオンラインで調査状況を報告し、経費の不透明さを緩和しているところもありますね。とはいえ人数と状況によっては一度に多額の費用が掛かることもあり得ますので、高額のものに関しては許可を得てから使用するよう要求しましょう。
探偵の調査料金を安く抑える方法
浮気調査を格安で行うにはコツが必要です。詳しくは以下の記事で。
-
格安で探偵に浮気調査を依頼できる!方法まとめ【完全公開】
Contents 「探偵の上手な使い方」を公開します探偵の調査費用を甘く見てはいけない探偵/興信所の料金体系(料金の算出方法)時間×単価型パックプラン成功報酬型完全成功報酬型経費や料金の ...
続きを見る
以上になります。
よろしければブックマークやtwitterのフォローをお願いします!