妻の不倫が発覚すると、夫は思考が麻痺してしまう
妻の不倫に気付いた夫はたいてい怒りに震えます。
夫がいながら他人との性交渉に明け暮れ、(疑似)恋愛のヒロインを満喫している妻に怒りを覚えます。
同時に妻を信用していた自分に呆れ、唯一無二と言える結婚のパートナーから人格否定された気持ちになり悔しさが滲みます。
冷静になどなっていられません。
頭をよぎるのは今までの苦労、日々糧を得るための頑張り、ストレスとの戦い、将来のための積み立て。
男女の機微を抜きにしても、夫婦/家庭のために毎日を生きてきた自身を振り返ると渇いた笑いが込み上げます。
もう全てが面倒になってしまい、ただ茫然とする‥。私はそんな感じでした。
事実のあまりの重さに背負うことを放棄した私は、流れに身を任せて後の処理を始めました。
正直細かいところはよく覚えていません。なるようになれ、と捨て鉢になっていたはずです。
結果として元妻とは離婚、不倫相手は退職して姿を消し、子供は親権を得た私が一人で育てることになりました。
しばらくして妻も姿を消し、その後連絡を取ったことはありません。
本来なら養育費を受け取るべきですが、両者からの慰謝料が多額だったこと・私の経済力がそこそこあったことで不問に付した形です。
それで一応の決着。
その後なんとか立ち直って現在に至りますが、今振り返ってみると私はずいぶんと甲斐性なしだなぁと感じます。
いくら若かったにせよ、もう少し男を見せることも出来たはずなんですよねぇ‥。
不倫の事は深く考えず、とりあえず行動する
前置きが長くなりましたが、この記事で伝えたい事はここにあります。
それは「不倫のショックで呆けていると選択肢がどんどん消えていく」という事です。
冷静になるのが難しい事は私もよく存じておりますが、感情のままに切り捨てたり放置したりすると未来は一本道になってしまいます。
感情の整理は後回しにしましょう。後でどうするかをじっくり考えれば良いのです。
まずは何も考えずに行動あるのみ、選択肢を全て残した状態で悔いの無い決断ができるようにしておきましょう。
不倫に気付いたらやっておくべき事とその順序
最終的に妻と子供の言い分や要求を聞いてから、冷静な頭でベストな判断を下す。
それだけの事が出来たなら、あなたは夫として・親として立派に役目を果たしたと言えるでしょう。
そのためにやっておくべき事はこれだけあります。
- 不倫相手を特定する
- 証拠を押さえておく
- 不倫相手と別れさせる
- 妻に話をする
- (お子さんがいる場合)子供の意思を確認する
不倫相手を特定する
下記の3つには個人の特定が必要不可欠です。相手が不明だと始まりません。
- 妻と別れさせる
- 今後妻に近付かないと約束させる
- 慰謝料を支払わせる
ただし不倫相手の特定は後述する証拠押さえの過程で可能です。
よってこれだけを目的に何かをする必要はありません。
不倫相手が妻帯者の場合、相手方の妻に不倫の事実を伝えるのは少し待ってください。
これは先に動くことのメリットのひとつです。
相手方の妻が不倫の事実を知らない場合、一方的に慰謝料を受け取る事ができる可能性があります。
あなたが離婚しない場合、本来ならあなたの妻が支払う慰謝料とあなたが受け取る慰謝料で相殺になります。
しかし相手方の妻が関与しない場合、不倫相手からあなたへの慰謝料だけとなるのです。
不倫相手が進んで自分の妻にバラすはずもなく、慰謝料は内密に工面しようと考えるのです。
不倫の証拠を押さえておく
不用意に妻を問い詰めたりしない事。
女性は往々にして浮気の事実を認めません。
仮に二人でラブホテルから出るところを捕まえても、「気分が悪くて休んでいた」などと平気で言うものと考えて下さい。
不倫している事実が全てを物語っています。観念して平謝りするかも、なんて甘い期待は確実に裏切られるでしょう。
どれだけ怪しくても、不倫を認めない限りそこで終わりです。
以後は徹底的に警戒されて尻尾を掴むことが難しくなる最悪のパターンとなります。
色々言いたい事はあると思いますがぐっと抑えて、先に言い逃れのできない証拠を集めてしまいましょう。
不倫の証拠の入手方法
- 不倫の自白の録音
- 自白書
- 肉体関係を示す物証
不倫の証拠で立証能力が高いものはこのあたりです。現実的なのは肉体関係の物証ですね。
自力で強い物証を押さえるのは不可能に近いので、探偵社に依頼する事がほぼ唯一の方法になるでしょう。
探偵の選び方や費用を安く抑えるコツは関連記事にまとめてあります。下記のリンクからどうぞ。
関連記事 >探偵に無料相談するならココ!探偵社を徹底比較!【2020年最新】<
関連記事 >格安で探偵に浮気調査を依頼できる!方法まとめ<
物証と調査報告書が揃えばもう心配は不要です。
早めに次の段階に進みましょう。
慰謝料の請求はすぐに起こしても良いのですが、後回しにしても問題はありません。
ちなみに時効はあなたが不倫相手を特定してから3年経過、もしくは不倫開始から20年です。
慰謝料の相場や条件、手順などは下記リンクの関連記事からどうぞ。
関連記事 >浮気相手に平和的な復讐を!上手に慰謝料を請求する手順を教えます<
妻を不倫相手と別れさせる
このタイミングで妻を不倫相手と別れさせましょう。
ここまではなるべく早く辿り着いてください。
急ぐ理由は色々とありますが、一番の理由はあなたが妻を許せなくなるからです。
あなたが不倫に気付いていることを妻は知りません。
何も知らない妻はそしらぬ顔で毎日嘘を吐きながら不倫を続けています。
それを目にし続けるあなたは、妻に対する感情が全て消え失せていきます。形の上では夫婦でも、心の中では他人になっていくのです。
妻と一緒に生活できないところまで来てしまうとアウトです。
その前に不倫相手に連絡を取り、別れさせましょう。
妻と不倫相手を一度に集めて話をするのは止めた方がいいです。
彼らは身の程をわきまえずにかばい合いを始めるかもしれません。
被害者は誰で、一番苦しんでいるのは誰なのか、理解できない愚かな姿を見せられると気持ちが切れてしまいます。
不倫相手に証拠を見せ、今後妻に近付かない事を約束させましょう。
精神的に余裕があるならここで慰謝料を請求しても良いです。
これだけでも大丈夫なはずですが、万一拒絶したりあなたを責める発言が出るようなら遠慮は要りません。
会社や自宅、親元に行ってキッチリ片を付けましょう。
と言っても不倫相手が男性の場合は基本的に引き際が良いです。ほとんど心配は必要ないでしょう。
妻に話をする・子供の意思を確認する
不倫相手に話をつけて別れさせた後、妻との話し合いまでには少し時間を置くのも良いです。
もちろん妻はバレたことを把握していますが、落ち着いてから話をしようと言えば分かってくれるでしょう。
気持ちを落ち着けて今後どうするかを考えてみましょう。
- 離婚するか、しないか
- 別居するか、しないか
- 子供に伝えるかどうか
妻は気が動転して早々に離婚を申し出る可能性がありますが、それには取り合わずにあなたが判断をすべきです。
離婚してスッキリとするか、再構築の道を模索してみるか、保留して様子見するか。
お子さんがいて別居や離婚を検討する場合、本人がどうしたいか聞いておくと判断材料のひとつになります。
離婚も別居もしない場合は、子供には何も言わない方が情操教育の阻害をせずに済みます。
ここまでやれば妻との話し合いがどういう結末になろうと、あなたは役目を充分に果たしたと言えます。
何も出来ずにただ夫婦関係崩壊の流れに身を任せると、きっと後悔してしまうと思います。
雑感
離婚当時の事を思い出す度、自分の不甲斐なさが身に沁みます。
不倫を始めた妻に問題があるのは当然ですが、私にも出来ることはたくさんありました。
特に親としての責任を果たせなかった事に関しては今でも後悔している部分がありますね。
子供はまだ小さかったので産みの母親の顔は忘れており、育ての母である私の今の奥さんだけが母親となっています。
何もかもが十全な環境の子供などいませんし、本人も今を楽しく過ごしているようなのでこれはこれで良いとは思います。
しかし将来物事の分別がつくようになった時、産みの母親と会えないことに寂しさを感じるのは確かでしょう。
元妻はおそらく会いに来ることはありません。
合わせる顔がないと思っているか、もう考えないようにしているか‥。私には分かりません。
離婚という結果が何も変わらなかったとしても、私の態度次第では子供と元妻がたまに会える環境くらいは用意できたかも知れません。
当時の私の余裕の無さが元妻の居場所を完全に奪ってしまったと思っています。
もし同じような状況に立たされている方がいましたら、まずは事態の収拾に向けて行動を始めることをおすすめします。
先に不倫を止めさせ、不倫相手を排除し、それからゆっくり考えて答えを出すと正しい判断となりやすいのではないでしょうか。
以上になります。
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